街路花壇管理のコツ [ガーデニング]
花壇は大きく分類すると、①街路樹ある花壇と街路樹がない花壇、②日当たりが良すぎ乾燥傾向にある花壇とそうでない花壇がある。
都合、街路樹がある日当たり良い花壇、街路樹がなく日当たりが良い花壇、街路樹があり半日陰となる花壇、街路樹がなく半日陰となる花壇、整理上4種類に分類することが可能である。
このうち、宿根草の生育が困難かつ生育上最も障害となるのが、「街路樹があり日当たりが良すぎる花壇」である。
そこで、これまでの取組みにおいてどんな処置を通じて、宿根草の生育に適した管理しやすい花壇としたのか、以下に解説する。
・根が地表に向けて伸びる街路樹の問題
街路樹の根は通常、地中1メートル程度まで張ることが多いが、地中深く行かない街路樹が少なからず存在する。そういう街路樹がある花壇の場合、花壇全体に根が張り、水をやってもやっても根がどんどん上向きに向いてくる傾向があり、放置すると花壇全体が上向きに伸びる根が占拠することになる。
こういう花壇の場合、街路樹を枯らさない程度に、周辺を掘り返してみて、根が上向きに出ている周辺(末端)の根を除去する必要がある。(管理する自治体は当該地区の街路樹について減らす方針であることを表明している関係で枯らさない程度なら問題なさそうと判断している)
・花壇の土は質の悪い土(残土レベル)である問題
一度掘り返してみて、花壇に投入している土の性状・特性は、とても植物の生育に適した黒土レベルのものではなく、粗悪な残土レベルのものだらけであることがわかった。そこで、庭にあるコンポスト処理した栄養分ある土を
スコップで底さらいした花壇に上乗せした。施工上は土は花壇の地表面より下になっているが、花壇よりも5cmくらい上乗せした。この処置により、花壇が乾燥しにくくなったようである。
・花壇に長くこびりついた雑草対策
花壇の縁にスギナの根が繁茂し、何度除去したつもりでも何度もスギナが生えてくるが、コンクリート枠にスギナの根がこびりついてそうなっているケースがある。とりあえず花壇内部全周掘り返し、諦めず根気強く対応すれば(スギナについては1週間間隔で見つけ次第除去)、その花壇から最終的にスギナを根絶することが可能である。
・水分対策
花壇の土はは、春先は水分を多く含む傾向にあるが、夏になるに従って、花壇の土が次第に締まり固着化する。庭の土はなかなかそうはならないが、7月に入ると花壇の土は深さ10cmでも乾燥し締まった状態になっている。そうならないために、気象庁のHPや最近の天候状況から判断し、こまめに水やりを実施するようにしている。
水やりの時間は、早朝4時台。日の出直後の誰もいない時間帯に、自宅の散水栓のホースを延長し、自宅から30メートルくらい離れた花壇まではなんとか散水ホースで水やりできるようにした。通行量が少ない時間帯なので通りを挟んで散水実施している。水道代はかかるが、自分で植えた植物を自分で枯らすようなことはしたくない。
これらは、道楽いや自己満足で完全自腹でやっていることである。
幸いなことに自治会公認、近所の方の公式の了承(一部暗黙の了承)を得てやらせていただいている。
人より早く早起きしてしまう自分にとって早朝の有意義な時間潰しとなり、花壇のデザイン・施工は思った以上にクリエイティブな世界(ボケ防止にもなる)であることに満足している。
言葉で説明しても実態がわかりにくいと思われるため、どんな管理状況なのか二点の画像にて解説させていただく。
一つ目は春先の花壇の様子。
街路樹がある比較的半日陰傾向にある花壇での、水仙、チューリップ、スノーフレークを組み合わせた事例。
続いて、街路樹がない日当たりが良い花壇の初夏の植え込み事例。
この時期は試行錯誤的にいろいろ植えこんだが、アスチルベが強い日差しと乾燥に弱いことがわかり、最終的に移植した。
手入れされている花壇を見ると気持ちがよくなります。
美しい花壇は大変な努力により維持されていることが分かりました。
by ハマコウ (2024-07-14 05:37)
コツがつかめれば労力が年々減ります。早朝4時には起床しているため、毎日最低30分はやっていることになります。
by 駄洒落好きな庭師 (2024-07-14 08:11)