庭に植えた宿根(多年草)が百種類を超え、年々宿根を買い増ししている。
最近は、夫婦で宿根専門の園芸店、宿根がたくさん植えてある公共の場所を訪問することが楽しみとなりつつある。
園芸の本にいろいろ書いてあることであるが、宿根中心に二十数年係わってきた経験を述べさせていただく。
・日当たり
宿根には、日当たりの加減によって向き不向きがある。
日当たりが良すぎるのを嫌う植物には注意が必要。寒冷地の場合、耐寒性も考慮する必要がある。
日当たりが良すぎる場所の場合、日陰に植えるか、日陰を人工的に創る方法がある。
街路の花壇などでは、日当たりが良すぎても問題としない背が高くなる植物の陰になる場所に、半日陰を好む植物を植える方法がある。
なお、ミヤコワスレやアスチルベは明る過ぎる場所を好まない。
・土
締まり過ぎる土は良くない。できれば、ふかふかした土である必要がある。肥料は必要ない。
・散水
その土地の気象庁の降水量の記録を参考とすることになる。5月~8月にかけて月間で50ミリを下回る場合は、夕方あるいは早朝の散水が欠かせない。
・雑草対策
積極的に草むしりするか、草むしりする面積が少なくなる植栽を心がける必要がある。風知草、アジサイ、ギボウシ、アヤメ類は草むしりを面倒に思う人のニーズにマッチしている。
・宿根の移植
夏場に無理な移植を強行し、たくさん枯らしてしまった経験から、最高気温が25℃を上回る時期は、移植しないようにしている。
どうしてもせざるを得ない時は、移植前にたっぷり散水しておき、移植する場所に大き目の穴を開け、バケツ1杯程度の水を投入してから、移植、移植後は移植した所をを低めにしウオータープール状態にするようにしている。
・株分け
株分けの時期は、開花後を選ぶようにしている。
株数は、一株単位ではなく、最低でも二株単位になるようにしている。通販の種苗会社から送られてくる株数は一株単位で株数を10株くらいに増やすのに数年かかる。一株ではあまりに弱いと言わざるを得ない。株分け後の移植場所は、なるべく半日陰を選ぶようにしている。
総じて言えることだが、宿根の適地は明るい場所と思われがちだが、明るい日陰が一番の適地であるように思う。