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ガーデン・デザイン本を眺める愉しみ [ガーデニング]

園芸家となることは目指していませんが、ラスト・リゾート読書感覚でガーデン・デザイン本を集めています。
ガーデン・デザインの本は何度眺めても読んでも飽きません。
イングリッシュガーデンの場合、どう設計するか、言い換えると、そのスペースのどの位置にどの時期にどういう花を咲かせるのかを方針決定(=設計)することですべてがで決まります。
設計すること、開花する花のイメージ無しに植物を植えることはあり得ません。
・ガーデン・デザイン
グロッセ・リュック著の翻訳書。発行時の定価が4800円と高価な大型本。写真がいいので古書で2000円未満で買えるならお買い得と思います。デザインに関しては、大したことはかかれていません。写真集として評価しています。
ガーデン・デザイン.jpg
 
・The Garden Book  John Brooks
イギリスで人気のある本。洋書です。ロンドンのデパートで買いました。ランドスケープデザインと関連付けてガーデン・デザインを論じています。英語がわからなくても写真、イラストが素晴らしく、飽きることがありません。内容ですが、庭師の国と呼ばれるだけのことがあります。John Brookesは類似書をたくさん出しています。本書はその一冊に過ぎません。
TheGardenBook.jpg
・ガーデンデザイン入門 農文協編
この分野の和書の名書と思います。日本庭園設計を意識した内容となっています。執筆者は20人前後の園芸家たち。
ガーデン・デザイン入門.jpg
・人気ガーデナーのガーデンデザイン 家庭画報編集部
別荘感覚のデザイン本。敷地100坪は必要です。金持ちにはこういうメニューが提供されるという意味で読んでいます。僻みではありません。
人気ガーデナーのガーデンデザイン.jpg
・モネの庭
レイアウト的にどうなっているのか興味ある方なら読む価値あります。
モネの庭.jpg
字を読み過ぎるとどうしても眼が疲れます。
特に休日は、ぼやっと風景写真を眺めていたくなるものです。本を仔細に読み込みデザインノウハウを自分のものにするというよりも、本の画像を楽しんでいるのが実態です。

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街路の花壇で宿根草を育てる5つのコツ [ガーデニング]

ガーデニング歴25年、街路の花壇の管理歴数年の経験からわかっていることを纏めでみた。



①日陰となりやすい場所が確保できること


庭に植える場合と比較して、花壇の場合どうしても乾燥しやすい。

木陰がなければ、電柱の陰になる場所が最適。今年は暑かったが、電柱の陰に植えた宿根草はほったらかしでも生き延びた。日当たり良い場所は、水をやらないと枯れてしまう。



②宿根草はある程度の大きさの株である必要がある


株分けした直後の子株では心もとない。生育旺盛な大きさの株でないと花壇に向かない。そもそも小さい株では花が咲かない。



③水遣りしやすい場所であること


宿根草の場合、開花前はやや多めに水を与える必要がある。開花の時期に水分が不足するとその年は開花しないケースがある。特に、アスチルベ。

宿根草はほったらかしで生育可能なものが多いが、夏場、1カ月で50ミリ以下の雨量となった場合、水遣りする必要がある。降水量は、日別、月別、市町村別に気象庁のHPにて確認できる。


過去の気象データ ダウンロード




④宿根草は日当たり良い場所を好むものばかりとは限らない


宿根草の相当数が半日陰の環境を好む。明るい場所を好む宿根草は例外的と考えるべきだ。

アヤメ、シダルセア、スズラン、ラムズイヤー、ヘメロカリス、ミソハギあたりは日当たり良く、乾燥しやすい場所を苦手としない。これらは、他の宿根草と比較するとタフである。


・シダルセア

シダルセア2022072.jpg



・ヘメロカリス

ヘメロカリス202007.jpg



・ミソハギ

ミソハギ202107.jpg




⑤特に乾燥が気になる場所には、宿根草ではなく球根を植える


水仙、チューリップ、ムスカリ、クロコスミアあたりは、ほったらかしでも問題ないが、クロコスミアは増えすぎる傾向があるので、間引きする必要がある。


・クロコスミア

クロコスミア202007.jpg

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手間のかからない天然芝の維持・管理方法 [ガーデニング]

新築戸建ての庭に、天然柴ではなく、人工芝を張る家が増えている。

天然芝の家は、近所ではまったく見かけない。私の家だけと言っていい。


天然芝とはかれこれ25年くらいの付き合い。最初は種からやったが、高密度の芝とするのが難しいことがわかり張芝に切り替えた。


土の上に、張芝を置くのだが、その前に、土は深さ最低20cmくらいはふかふかの土にしておき、石ころ等除去する必要がある。

その上に買ってきたばかりの芝を乗せる。芝の端の部分には、薄く土を載せるのがコツ。


ホームセンターで置いている巻芝の根は、ほとんどない。土の上に置いて、たっぷり散水すると二週間後には、5cmくらいの根が伸びている。


ここがポイント。発根しやすい土であることは必須条件。


芝刈りもしなくてはならない。道具は、安物の芝刈り機と芝生ハサミの二種類。端は、角型スコップで揃えている。


芝生鋏.jpg


スコップ角型.jpg


ただし、刈込み過ぎは芝を枯らす原因となりかねないので、刈込み高さは2cmくらいの高さで止めておくことにしている。ポイントは短く刈り込まないこと。



芝刈り後に芝が枯れる2つのパターン、その原因と対策をご紹介!




猛暑の時期となると、早朝、夕方の散水は欠かせない。初めて張った年はそうしないと枯れてしまう。



芝生の張り方




初年度はこうして終わる。


問題は2年目以降。どうしても雑草に侵入される。見つけ次第、草抜きで抜くのが一般的だが、季節によって草抜きのやり方を変えるようにしている。


春先は、補充用の巻芝を購入、購入後、一旦芝を空いたスペースで1~2週間養生(芝を張るのと同じ)、しっかり発根させる。

次に、移植させる場所を特定。

角型のスコップでしかるべき長方形に切断、雑草が目立つエリアの芝とほぼ同じ面積で切除した後に嵌めこむ。

こうすることで、芝のリフレッシュが進む。


画像は、補充後1カ月後の芝。補充した芝ともともとあった芝の色が少し違う。そのうちに同色になっていくので心配ない。


芝202205.jpg


夏場以降は、見つけ次第、草抜きで抜くようにしている。


草取り.jpg

雑草抜き根切り.jpg





以前は、春も夏以降も見つけ次第、草抜きで抜いていたが、こうすることで、雑草と格闘する時間が減った。


芝は畳八枚分。水撒きは気持ちがいいものだ。

孫たちが遊びに来て、天然芝の上を走り回っている姿は、何にもまして爽快、かつ楽し気に見える

また、天然芝は、庭の植物(宿根)とマッチする。イングリッシュガーデン風のボーダーガーデンの庭に、天然芝は必須アイテムである。


ボーダーガーデンとは? つくり方やおすすめの植物をご紹介


タグ:園芸
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宿根に必要な生育環境 [ガーデニング]

庭に植えた宿根(多年草)が百種類を超え、年々宿根を買い増ししている。

最近は、夫婦で宿根専門の園芸店、宿根がたくさん植えてある公共の場所を訪問することが楽しみとなりつつある。



園芸の本にいろいろ書いてあることであるが、宿根中心に二十数年係わってきた経験を述べさせていただく。



・日当たり

宿根には、日当たりの加減によって向き不向きがある。

日当たりが良すぎるのを嫌う植物には注意が必要。寒冷地の場合、耐寒性も考慮する必要がある。

日当たりが良すぎる場所の場合、日陰に植えるか、日陰を人工的に創る方法がある。

街路の花壇などでは、日当たりが良すぎても問題としない背が高くなる植物の陰になる場所に、半日陰を好む植物を植える方法がある。

なお、ミヤコワスレやアスチルベは明る過ぎる場所を好まない。

アスチルベ2021.jpg


・土

締まり過ぎる土は良くない。できれば、ふかふかした土である必要がある。肥料は必要ない。


・散水

その土地の気象庁の降水量の記録を参考とすることになる。5月~8月にかけて月間で50ミリを下回る場合は、夕方あるいは早朝の散水が欠かせない。


・雑草対策

積極的に草むしりするか、草むしりする面積が少なくなる植栽を心がける必要がある。風知草、アジサイ、ギボウシ、アヤメ類は草むしりを面倒に思う人のニーズにマッチしている。

風知草2021.jpg



・宿根の移植

夏場に無理な移植を強行し、たくさん枯らしてしまった経験から、最高気温が25℃を上回る時期は、移植しないようにしている。

どうしてもせざるを得ない時は、移植前にたっぷり散水しておき、移植する場所に大き目の穴を開け、バケツ1杯程度の水を投入してから、移植、移植後は移植した所をを低めにしウオータープール状態にするようにしている。


・株分け

株分けの時期は、開花後を選ぶようにしている。

株数は、一株単位ではなく、最低でも二株単位になるようにしている。通販の種苗会社から送られてくる株数は一株単位で株数を10株くらいに増やすのに数年かかる。一株ではあまりに弱いと言わざるを得ない。株分け後の移植場所は、なるべく半日陰を選ぶようにしている。




総じて言えることだが、宿根の適地は明るい場所と思われがちだが、明るい日陰が一番の適地であるように思う。

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街路の花壇と庭の生育環境の違い [ガーデニング]

庭で育つ多年草が街路の花壇ではまったく成長しないどころか、ちょっと雨が降らないくらいで枯れてしまうことがままある。

そもそも街路の花壇が多年草にとって不向きなのは、コンクリート構造物に囲まれているので乾燥しやすいことである。さらに、街路樹が植えてある花壇は、木の根が多年草の生育を邪魔する。せっかく散水しても大部分が木の根の方に水分が取られてしまうことが多い。

街路の花壇は、概して日当たりが良い場所に設置されるため、半日陰向きの多年草には酷な環境となる。


半日陰向きの多年草(アスチルベ、ミヤコワスレ)を日当たりの良い場所に植えるには、日頃の水遣りが欠かせない。この点、広々とした公園などに植えてある多年草(クロコスミス、ルピナス、シダルセア、フロックス、ケローネ)あたりは問題ない。


クロコスミス202207.jpg


ルピナス2021.jpg


シダルセア202207.jpg


従って、庭で育ったからと言って、すべて街路の花壇に植えて問題なく育つと錯覚すべきではない。


土の問題もある。建設残土みたいな養分がなく、しまりやすい土の場合は、土を足すなど入れ替える必要がある。土が少なければ、その分乾燥しやすくなる。スコップで掘り起こしてみて土の深さが20cmあるかどうかくらいは確かめる必要がある。また、街路の花壇は、往来が多いことなどから雑草が増えやすい。草むしりは、少なくとも月1回、初夏の時期は月2回は必要。

これを面倒くさがっていては、街路の花壇は維持できない。


街路の花壇で見かける植物の中でアヤメ、ギボウシなどが主流なのは、そうした生育環境の悪さを加味し、何とかメインテナンスフリーの花壇にしようとした結果である。さらに、見栄えする多年草を植えても、自動車、自転車に踏まれたり、盗掘されるリスクもある。自分で植えたものが踏まれ、盗まれていい気はしない。協力者も普通は現れない。たった一人でもやる覚悟が必要である。


この数年、街路の雰囲気を良くしようとして取組んできたが、これだけの悪環境を克服する努力と根気がないと続けられないのである。

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