新聞などでの情報によると、企業・官庁等での定年延長が進められる一方、企業で働く中高年社員を狙い撃ちにした早期退職募集が相次いでいる。

土曜日夜6時からの人気番組「人生の楽園」というテレビ番組での週替わりの出演者では、定年退職者は極端に少ない。


こうした社会動向を意識すると、勤め始めた時点で、早期退職するか、早期退職させられることを前提に人生設計しなくてはならない時代となったように思う。


どの時点から備えるべきか。正解はない。


定年まで働き会社に言われるままに働き続けることが幸せな人生とは限らない。


人生設計的な点で事前に配慮すべきことがあるような気がする。伴侶、マイホーム、副業等についての私見を述べたい。


伴侶:できるなら、早期退職を認めてくれる人を選ぶべき

マイホーム:背伸びせず、なるべく早く無理なく完済できる物件とすること

子供の進学:ほどほどの出費で済ませる

副業:年間100万以上稼げるビジネスを確保すべき

共働き:共働きである必要はないが、子供が大きくなれば自然とそうなる?


さて、企業側の視点でみた場合、早期退職募集に応募する人の特性として、やる気があり能力ある人材から真っ先に辞めていくジンクスがあるそうだ。

このジンクスについては、人事部長の立場であった先輩から直接聞いたことがある。ネット情報などでも経験者談として指摘されていることである。


その考えで行くと、早期退職を何度か募集した企業の場合、最後の最後に残るのはどういうタイプの人物かということになる。会社にすがり、会社に所属し会社で時間を潰すことに熱心な会社依存症の人ということになる。


彼らには、効率良く仕事するとか、できるだけ短時間で課題処理するという発想はない。こういう人にとって、サラリーマンは三日やったらやめられない天職となる。日本社会の生産性の低さが指摘されて久しいが、原因はこの辺にありそうな気がするところである。