皇室に関する話と聞いて、一様に堅苦しい話と思われるかもしれない。

私は、皇室や神社について、若い頃に学ぶ機会なく育った世代である。従って、ここで偉そうに語れるほどの知識や経験はない。



しかし、一方で、子や孫に対し、日本における皇室の存在、國體について語って聞かせる歳となった。家訓がどうのこうのよりも重要なことと思っている。子や孫に質問された場合に備え、少しずつ学んできた。本稿お読みの皆様も同じ立場でいらっしゃることと思う。


皇室論的には不正確かもしれないが、私なりの見解を述べさせていただきたい。



日本における皇室とは、日本の歴史、文化、伝統を繋ぐ重要な要みたいなもの、國體そのもの。


「國體」は定義はというと、一言で言うと国のかたちみたいなものではないかと思うようになった。そういう視点で眺めると、子や孫に語る際の説明として、日本の歴史、文化、伝統は、それぞれ、皇国史観に基づく通史、日本語そして万葉集など、神社に置き換えることが可能な気がする。



この考え方を適用すると、日本の歴史、文化、伝統のルーツは皇室ということになる。



(詳細まで読み込んだ訳ではないが)「國體の本義」、「建国の正史」という名著の復刻本がある。國體は、国のかたちとしての、日本の歴史、文化、伝統の根拠を示した概念のようなもののような気がする。




ここでいう通史としての日本の歴史書とは、売れに売れたあの「日本国紀」ではなく、ロングセラー化しつつある「少年日本史」(平泉澄)、「渡部昇一の少年日本史」である。


この二冊は重要な歴史書である。


(例えとして不適切かもしれないが)皇位が継承されているのと同様、並行する形で皇国史観も継承されると考えたい。渡部昇一が晩年に遺した名著「渡部昇一の少年日本史」は、平泉澄の皇国史観を継承することを強く意識したものである。この本のまえがき、あとがきにはそのようなことが書かれている。

一国の歴史において不連続な点があってはならないこと、歴史において、文化において、伝統において、皇室抜きに(日本を)語ることはできないことはご存じのことと思う。



さて、ここに来て、高市自民党総裁候補が、あるべき皇室論について発言、内容的に至極真っ当なこともあり、保守層を勇気づけている。


・高市総裁候補の皇室論とは?


【皇位継承】自民総裁選 高市早苗候補、旧宮家の皇籍復帰で男系維持を強調「万世一系という2千年以上の伝統は、天皇陛下の『権威と正統性』の源」

https://hosyusokuhou.jp/archives/48909469.html


かつて安倍官房長官と対決した高市早苗・前総務大臣のいたってまともな皇位継承論

https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/2021-08-28




なぜ女性宮家が問題なのかについて説明した本もある。

政府主宰の有識者会議メンバーの意外な素顔について、一読する価値がある記事を見つけた。


半井小絵先生、和気清麻呂のご子孫とは知りませんでした──6月7日の有識者会議「レジュメ+議事録」を読む 2

https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/2021-08-11


曽根香奈子先生、さすがの見識と学びですね──5月31日の有識者会議「レジュメ+議事録」を読む 2

https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/2021-07-04




皇位継承に係わる有識者会議での議論が深まりつつあるようだ。


高市総裁候補については、全方位的に政策的な正論をきちんと述べているとの評価がある。



高市早苗、正論のオンパレ!男系維持、敵地攻撃能力、原子力、国債&財政出動、結果平等→機会平等

http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-8373.html




マスコミに袋叩きに遭い、志半ばで亡くなられた中川昭一先生を凌ぐ、保守本流の政治家が出現した。9月には新刊書の発売が予定されているそうである。




注:皇室論に関しては、書かれている文章だけでなく、文言、字句の使用、言葉の定義・解釈を含めて批評される専門家が存在します。ここで私が述べたことについて、不正確であるとか誤用があると批評される方がおられるでしょう。が、私は、子や孫に自分の言葉で語って聞かせるにはどうしたらいいのかという視点で書いていること、ご理解頂きます様お願いいたします。