同じ会社にいた大学先輩・後輩の10数人の約半数が、職場で飛び降り自殺、癌で若くして死亡、癌で出世街道から離脱、うつ病、出世しない恨みを内部告発で晴らした人であった。


正直呪われていると思ったので、生き方を180度変えることにした。


職場では不祥事が相次いだ。部長は、不祥事の責任を部下に一方的に押し付けた。私は嘘の密告者のせいで左遷された。部長は私を嫌っていたので、嘘の密告を利用したのである。が、何とか生き残った。部長は、有名受験校の劣等生。要するに、自分より偏差値が高い部下を許せない、坊ちゃんタイプ。


一時期健康を害したが、左遷され単身赴任した場所で、数か所ある近場の温泉に日替わりで通った。それぞれ片道20キロくらい。入浴後は、帰り道にある美味しい店を探し、回転すし、天丼、豚丼、焼きそば、弁当屋、コンビニのおでん、などのローテーションでの夕食とした。意外だったのは、すっかりさびれてしまった廃墟同然の駅前ホテルで食べた、かつ丼が美味しかったことだ。涙が止まらなかった。




左遷経験ある方、左遷を乗り越えた方なら、左遷された勤務地で食べた、予想外に美味しい食事に涙することくらいはあるのではないか。