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SNSやブログでの寄付金詐欺に注意 [社会動向]

ここにきて、寄付金詐欺とみられるSNS、寄付金サイトが増殖中のようなので、その特徴について紹介する。
・活動場所
SNS、匿名で寄付呼びかけ可能なブログ
・同情を誘うキーワードが目立つ
被害者、余命、障碍者
SOS、HELP、サポート
助けて下さい、困っています
脅迫、嫌がらせ、誹謗中傷
・決定的な証拠情報、画像が無い
被害を裏付ける情報がまったくない
加害設備に関する画像、数値情報がまったくない
加害者からの脅迫、嫌がらせ、誹謗中傷に関する具体的情報がない
・感情に訴える表現だらけ
・文章的には支離滅裂だがブログで使用される画像は立派なものだらけ
・質問には答えないが興味を持った相手には質問する
・氏名だけでなく、住所、電話番号、メールアドレス不明


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美しいショパン [音楽・ドラマ・映画]

クラシック初心者時代、中村紘子が演奏するショパンの有名曲をよく聴いた。

ただ、彼女が全盛期、コーヒーのCMに長期間出演したこともあり、甘さたっぷりのショパンの固定概念が残像として残ってしまった。

その後、これら有名曲を毎日聴くことは次第に受け付けられなくなった。


一方、(甘さのない)ショパンの難曲を上手にピアノを弾ける演奏家はたくさんいる。ポリーニはその代表格。芸術家として評価すべきレベルのレコードとして、ショパンのエチュードがある。この演奏は、他の演奏家と比較し圧倒的な演奏として評価されている。音楽評論家吉田秀和の評価もそうなっている。


しかし、ショパンに限って言うと、ポリーニの演奏は、甘ったるさがなく、品格を備えた素晴らしいものなのであるが、何か足りない気がする。


しかし、近藤由貴が弾くショパンは、そのようなことはない。

心に響くのである。彼女が演奏したショパンの「別れの曲」は、普通のピアニストの場合、悲しい別れを聴きながらイメージしてしまうが、彼女の場合は美しい別れに聴こえてしまう。


近藤マジックと言っていい。


ショパン 別れの曲 エチュード Op.10-3 ピアニスト近藤由貴/ Chopin Etude Op.10 No.3 Tristesse,Yuki Kondo





ノクターンはどうか。全曲演奏したものはないが、ノクターン第2番安心して聴ける。ノクターンは安心感が重要な要素。演奏家としての主張を極力抑え、ほっとするひと時が味わえる。甘ったるさもない。


ショパン ノクターン第2番 ピアニスト近藤由貴/ Chopin Nocturne Op.9-2,Yuki Kondo【クラシック名曲】



子犬のワルツについては、ともすればトリッキーな演奏が多い中、彼女は右手と左手が同期した正確な演奏を試みている。耳でかなり細かい音を聴き分ける能力がある、素晴らしい耳をしていると思う。


子犬のワルツ/Chopin Minute Waltz 近藤由貴 Yuki Kondo



ワルツ集最初の曲で、ありふれただるさ感が漂うせいで、ワルツ集の中で一番聴きたくない曲であるが、彼女の演奏は、酒に例えると上善水の如し的水準に仕上げている。


ショパン:華麗なる大円舞曲 Op.18 ピアニスト 近藤由貴/Chopin: Grande Valse Brillante Op.18, Yuki Kondo



幻想即興曲は、演奏家としての誇張というか主張を控えた、スッキリとした演奏である。


ショパン: 幻想即興曲 ピアニスト 近藤由貴/Chopin: Fantasie Impromptu Op.66, Yuki Kondo



軍隊ポロネーズは、キレがあり、マシンガンにように畳みかける重層な演奏である。


ショパン:軍隊ポロネーズ ピアニスト 近藤由貴/Chopin: Military Polonaise Op.40-1 Piano, Yuki Kondo




演奏テクニック的には、彼女以上の演奏家はいる。が、彼女は、原作に忠実かつ美しいショパンを聴き手に提供しようとしている。彼女の演奏を聴いて、ショパンを聴き直す気になった。


「ショパン」という月刊誌にて彼女のことが紹介されたそうである。

近藤由貴.jpg



私にとって、今、コンサート会場で聴きたい演奏家は近藤由貴ただ一人である。



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