春と言えば「田園」交響曲 [音楽・ドラマ・映画]
長かった冬が終わるこの時期によく聴くのが、ベートーベンの田園交響曲である。
春の訪れとともに歳とともにこの曲を聴くようになった。
作曲したベートヴェンは、田園の風景を曲にした訳ではないとしている。おそらくその通りだろう。
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風景の描写ではない
田園という標題ですが、田園の風景を曲にしたわけではありません。
ベートーヴェンは「この交響曲は絵画的な描写を表現したものではない。人々の心の中に起こる田園での喜びの感情を描いたものだ。」と語っています。
ベートーヴェンが自然を愛したことはよく知られており、「ハイリゲンシュタットの田園風景」に彼は深い愛を感じたのでしょう。
また当時、「自然をテーマとした明るい音楽」が流行していました。
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ここで、田園交響曲聴き比べをしたい。
なぜ聴き比べするのか。聴き比べがクラシック愛好者の愛好スタイルの一形態と考えられるからだ。
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」聞き比べ
ベートーヴェン 交響曲第6番『田園』
名盤として、ピエール・モントゥー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の田園がレコード雑誌等で紹介されている。が、それ以外でも名盤レベルのものが続出している。甲乙つけ難いのである。
ワルター指揮コロンビア交響楽団のものは、万人受けするさっぱり感がある。
カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のものは、ややスピーデイ、ドラステイックな印象がある。
ウイーンフィルだと、イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がある。いつもながら上品な演奏と思う。
じっくり堪能するなら、カルロ・マリア・ジュリーニかフルトヴェングラー指揮のものを選びたい。ワルター、カラヤンとは別次元の田園世界が拡がるはずである。